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2022.07.21
第16回まちなかDialog(7/20)
■Jリーグはまだ発展途上にある
~横浜フリューゲルス消滅から~
昨日第16回まちなかDialogは
「Jリーグで唯一消滅したクラブ…横浜フリューゲルスとは」
というテーマでNPO法人富山スポーツコミュニケーションズ会長大松暢氏にスピーチいただきました。
横浜フリューゲルスの誕生から消滅までのストーリーをJSL時代の選手(東芝サッカー部)、横浜フリューゲルス社員(全日空スポーツ株式会社)として関わってきたご自身の経験や思いを細部にわたるまでお話しいただくことができました。
なかなか聞くことのないドキュメンタリーはとても感慨深いものがありました

参加者からは「選手や社員たちはどうなったのか」や「地元カターレ富山はどうあるべきなのか」「下部組織の選手やスタッフへの影響は」など多くの質問があり、スポーツクラブにおけるマネジメントのやりがい、難しさなどたくさん対話を深めることができました

(少し雑感を↓…
)

「鶏が先か卵が先か」で「鶏」から始まったJリーグ。国内における各企業、国、地方行政の並々ならぬ長期支援体制、サポーターなどの努力で選手だけでなく、日本のスポーツ環境が大きく一変した素晴らしい瞬間でもありました。
書籍にも書きましたが、私の人生も変わってしまうことに…
しかし、鶏は一定の価値観を持ち得た「大人」。それまで築き上げてきた慣習や価値観はそう簡単に変わるものではありません。
Jリーグ100年構想は「スポーツでもっと幸せな国へ」というスローガンを掲げてます。
平たく言えば、サッカーだけでなく、さらにはトップチームが勝った負けただけではない地域に根差したスポーツクラブを目指しています。
鶏時代の大企業によって支えられるだけでなく、サッカー(スポーツ)に関心のない人たちを含め、いかに市民が非日常空間として楽しめるか。その具体策が地域振興策にも寄り添ったクラブ「ビジョン」であるべきです。
そうすることで、社内事情や経済の波を直接受けてしまう大企業だけに依存しない体質改善につながり、30年・50年・100年と持続する、市民による市民のためのクラブに成長する可能性が最大化すると改めて強く感じました。
Jリーグを目指すクラブ(現カターレ富山)をつくるとき、とある関連企業の役員様と「大企業に依存しない体制をつくることが大切。またサッカーに関心のない人々にどう振り向いてもらえるかだ」と方向性の一致を見たことを今も思い出します。
近年、地域の夢とクラブビジョンを共有した上でJリーグを目指すクラブが地方各地に誕生してきております。すでにJ3上位にも存在します。
TSCも「まちなかスタジアム構想」や「病院ビューイング」「スポーツ観戦お出かけ支援募金」など地域や人々の役に立つアングル(課題)からプロスポーツとまち・人づくりを連動させていく所存です

富山を楽しくワクワクするまちにするのは私たち市民!
今後も「まちなかDialog」や「まちなかスタジアム構想」などで市民同士のつながりを深め、県内外の関係人口も意味ある形で増やしていきたいと思います





